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2012/04/19 (Thu) 色名で遊ぶ

ファッション業界では、この春夏、
オレンジと緑に各ブランドはかなり力を入れています。

ある日私が訪れた、各百貨店に出店している有名なそのブランドも、
他と同様にオレンジや緑の商品を並べていました。

ふと、綺麗な黄緑色の服を手にとって見ていた私に、
販売の方が近寄って来て、
「綺麗な色ですよね、これ『ピーコックグリーン』っていうんです」
とおっしゃる。

私 「・・・これピーコックグリーンなんですか?」
販売員 「そうですよ!」
私 「そうデザイナーの方がおっしゃって?」
販売員 「はい、そう会社から聞いてます、綺麗ですよね~」
私 「えぇ・・・ホント、綺麗な色ですね・・・」
内心絶句しながら答えて、そそくさと店を出てきました。

だって・・・・黄緑色だったもん!!

色が重要な要素のファッション業界なので、
トマトの赤をピンクと言わないように、
色名を使う時は世界的に「ある程度」の了解が得られる、
共通した方向を持っているはずなんです。

ピーコックグリーンは「鮮やかな青緑」という共通認識で展開されています。
だから黄緑は明らかに別系統の色。

あの黄緑を、アップルグリーン、若草色、鶸色と言っても、
はたまた創作的な名前・・・
「スプリングポップグリーン」とか、
「五色沼のひといろ(ご当地色)」とか、ま、何でもいいですが、
これまでメジャーに流通していなかった色名を作るのはOKです。

でも、あれをピーコックグリーンじゃ、イカンイカン。
デザイナーやMDの人が本当に言ったかどうかはわかりませんが、
それは違います、だめですよぉ~~!


どうせなら、へえっと思う色名にしてほしいですよね。
あ、考えてみましょうか?

例えば・・・・
黄緑は春の最初の緑ともいえるから「スプリンググリーン」!
って考えた方、ちゃんともうそうした黄緑の色名はあるんです。
「ニューグリーンリーブス」もあります!!

じゃ、「ポップグリーン」?
調べたら、そうした名前のホテルがあった!!!
おおおお! 面白いぞ、これ!!

じゃあ、・・・うふふ・・イグアナグリーン
(グリーンイグアナのちっこいの、大好きです!
 大きくなると恐竜になっちゃうから飼えないけど)。
ダメか、ただの変換ですね。

じゃあ・・・!!!
と、どんどん時間が過ぎて行き・・・ホントにまあ、十分に楽しみました。

こうやって自分で考えてみると、
世界の色名がどんなにすごいか、よくわかります。

例えば緑じゃないですが、ショッキングピンク。
イメージができますよね?
それまでもピンクの色名は様々にありましたが、
シャネルと同時代にオートクチュール界に君臨し、
たくさんのデザイナーや芸術家に影響を与えたと言われるデザイナー、
エリザベス・スキャパレリが使ったピンクの色名です。

あるいは東雲色(しののめいろ)。
これは曙色と同じような色につけられた色名ですが、
夜明けの東の空が染まっていく、その雲の色・・・・
う・・美しい!!!!!!!
感涙・・・

文字も私たちにとっては、イメージをかきたてる要素です。
自然をよく観察して生まれた名前や詩的で美しい名前など、
その色名の歴史も含めて面白いんですよね~~!!!

色名は、みんなが知っている、またはイメージできる、
その色に該当する何かを探して、そのものを色名にする
(「ローズ(バラ色)」とか「キャメル(らくだ色)」とか)。

じゃなければ、表現で色の世界を伝えられる言葉を考える。
(「瓶覗(かめのぞき)」とか。
藍染めの瓶を「ほんのちょっとのぞいた程度」の色という薄い青、
つまり水色系)


目に映る色を次々命名していったら、一日終わっちゃいますね、これは。
や~~面白いっ!!
って、そんな暇なことをやるのは私くらいですか?


yaezakura2012.jpg

桜の季節もいよいよ枝垂れ桜や八重桜となりました。
今年も美味しそうな八重桜は、これから葉っぱが出て、益々美味しそうに?なりますね。
ところで、平安時代の和歌集に、
「梅が香を 桜の花ににほわせて 柳が枝に咲かせてしがな」
という歌があります。
(梅の良い香りを、美しい桜の花から香るようにし、しなやかな柳の枝に咲かせたいものだ)
昔の日本は中国にならって、白梅と柳が愛される植物であり、
桜が愛でられるようになったのは平安時代からと言われています。
桜というと、私は梶井基次郎の
『桜の木の下には』(の『桜の木の下には屍体が埋まっているに違いないのだ』
という)作品や、
坂口安吾の『桜の森の満開の下』に立ちこめている愛と狂気を思います。
この二作品は大好きなんですが、あの桜の「尋常ではない美しい世界」と、
「とてつもなく怖い世界」の共通した逸脱感が、呼応しあうのでしょうか。







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色彩心理 | trackback(0) | comment(3) |


2012/04/09 (Mon) お花まつり

4月8日は、お花まつりでした。
と言っても知らない方が多いのかもしれません。

ちなみに、お花まつりはゴータマ・シッダルタ、
つまりお釈迦さまの誕生日を祝う行事ですから、クリスマスと同じ意味ですね。

クリスマスが盛んな日本ですが、
自分の日常の常識や感覚が、日本人、アジア人、
ひいては仏教的であるということを、
私は違う国、特に欧米の方と話しをしていると、
とても実感させられることがあります。
え?この感覚って違うんだぁ~と、何度思ったことか。


それにしても自分がアジア人であると、
ものすごく感じたのは大学生の「ある日」でしたか。


その日は朝から頑張って欧米の美術展を4つか5つハシゴして、
著名な絵画を見て来たのですが、何だか全く感じるものがなく、
ただただ疲れて駅に辿り着いた日でした。


ふと、駅近くで韓国の、だったか朝鮮半島の、だったか、
古代の生活の中の工芸美術展というようなタイトルを目にした私。

もうヘトヘトでしたが、あまりにも収穫がないこの日が無駄だったように感じて、
ヤケクソ気味で美術展会場に向かったのでした。



会場に並んでいたのは、どれも懐かしいような色と形、生活の中の美しい品々。
古い時代の名も無い工芸家たちが創った作品です。

その中でも、日本の襖絵に相当する大きな龍の絵は圧巻。
身体中の血が反応して逆流するような、そんな衝撃があり、
その絵の前で立ち止まってしまったのです。


今日見て来た欧米絵画とは全く別の世界を全身で感じながら、
はぁぁ!!!
私って日本人だけどアジア人だったんだな~~!!!と、
はっきり自覚したわけです。
いえ、ホント、大げさじゃなくて血が反応したような感じでした。


今でこそ韓流なんて言葉がありますが、当時、そうした感覚は
全く無かったと思います。
なので、目から鱗体験といえるでしょうか。


さらによくよく考えてみると、私が非常に惹かれるヨーロッパの美術様式は、
実はオリエンタリズムや、アジアからの流れだったということにも気付き、
何だか世界を一周して自宅に戻ったというか、
ちょっと童話の「青い鳥」とかを思い出しちゃいました。


ほら、幸せの鳥を探して長い旅をしたのに、家に帰ってみたら、
自分の家にその幸せの青い鳥がいたという。

何を美しいと感じるかは人それぞれですが、
どうも私は自然への眼差しがキーワードとなって、
アジア的だったり、仏教的な世界観があることを、自分の中に感じるのです。


でもね、変に科学の洗礼を受けている現代人だから、
素直な気持ちで宗教を受け入れることって、
正直、難しいんですよね、これが。


あ、でも手塚治虫の「ブッタ」、あれは大好きですよ!!
あれを読んでから、中勘助の「提婆達多」を読んで泣く・・って。
初めはこのあたりからでいかがでしょう。



お花まつりの桜2
やっと花々の季節が到来しました。
少しだけお花見がてら、周辺を歩く時間がありました。
美しい椿の大木は花の見ごろが終わりに近づき、艶やかな黄色のミモザは、
まだまだ咲いていて、シジュウカラはご機嫌に鳴いている、そんな季節です。
桜にも色々種類があって、ソメイヨシノより芯の色が濃い花、
名前は知らないのですが、少し早目に満開を迎えます。




オマケ
楽師と桜
もうひとつ、オマケ。普通の桜じゃ、つまらないでしょう?
台風のような強風があった次の日、
蕾がたくさんついている道路の桜の枝が折れて落ちていました。
このままでは枯れるのを待つだけと思い、家に持って帰って来て玄関に。
それがこの写真。
ウチの玄関は、私の大好きなインド土産の楽師が飾ってあり、
その上から一時は駄目かと思った桜でしたが、ちゃんと復活、見事に咲きました。



日記 | trackback(0) | comment(2) |


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プロフィール

山脇惠子

Author:山脇惠子
はじめまして。
クリニックやカウンセリングオフィスで心理カウンセラーとして勤務し、少年院などで芸術療法を行っています。遅筆にも関わらず本を出版させていただき、テーマが「色彩と人の心」のため、興味を持っていただけているようです。
HPを作りましたが
http://irokokoro.com/
しばらくは更新が難しいかもしれず、ブログで発信できるものはしていきたいと考えております。
しかし、遅筆です。PCが苦手で、ぼちぼちです。どうぞよろしくお願いいたします。

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