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2011/11/18 (Fri) 「幸せ」って何だっけ?

先日、
「幸せ」という言葉について話す機会があったのですが、
私は改めてこの言葉、
難しくて簡単には使えないな~と思ったのでした。

しあわせぇ~って何だぁっけ何だぁっけ・・・

・・というCMがありますが、
本当に誰もがよく知っている言葉でありながら、
イメージはあっても正体がはっきりしない、と思うのです。
だから「幸せになりましょう」とカウンセリングの場で言うと、
軽々しい事を言っているような気がして、
そうそうは使えないのですね。


この言葉の難しさを思い知らされた、
幾つかのエピソードが私にはあります。
その中のひとつが、確か20代前半だったか。



あの時もインドへ旅立ち、
一人旅の移動は安心が第一と、
夜中、空港からタクシーを走らせて、
デリー中心部のホテルに向かっていました。


信号で止まると、物乞いが、ばぁぁぁっと車を囲みます。
これはインド入国の洗礼。
そう、ここまではいつものインドでした。



窓は閉まっており、すぐにタクシーは走り出しましたが、
一番手前で窓に張りついていた10代半ばくらいの少年に、
私は何か違和感を覚え、いったい何を感じたのだろうと、
タクシーに揺られながら、
長旅のぼんやりした頭で記憶を再生していました。
いつもの様子に、何か棘が刺さったような???
そうして、気付いたのです。


あの少年の顔も身体も「普通に」艶やかで、「普通の」肉付き、
身に着けているものは、こざっぱりとしていました。
他の子どもたちはどうかというと、
皆一様に煤けた頭髪、ボロボロで汚れた服を着て、あるいは裸で、
ガリガリに痩せこけていたのです。


でも彼は、もうひとつ、
他の子どもと異なっているところがありました。
片足が無かったのです。
周囲の垢と埃にまみれた子どもたちは、皆、障害がない様子で、
これは、たまたまだったと思いますが。


しかし、この片足の少年と障害の無い子どもたち。
この差に私は、今回の旅の意味を感じたのでした。



いつも、インドに行くと、
同じ風景を見ているはずなのに、
必ず、その時私が携えて来た課題に対し、
答えに繋がるような体験やヒントが、勝手に近づいて来ます。
それが私にとってのインドでしたね。



この時も私は、障害を持って生まれた私の身内の、
その人生の意味や「幸せ」について考えていました。
身体的にも知的にも問題を抱える人生にとっての幸せとは何なのか?
若い私には重い問題で、
そんなとき、あの少年を見たのです。


このインドの地では、五体満足な物乞いより、
障害がある物乞いの方が、稼げる。
そのために、わざわざ子どもの身体を切りつけ、
障害を作って、
それで街角に立たせるということが、
当時、残念ながら実際にあることを知っていました。



健康なために、その日その日の稼ぎが少なく、
結局、命を落としたかもしれない誰か。
しかし、片足が無いおかげで、
他の子どもよりも多く稼ぎ、生き延びることができた誰か。
障害を持つことで、
健康な子どもより生きていけるという世界があること。


では、いったい何が幸せで、何が不幸せか。


あの私が見た少年の本当の背景はわかりません。
しかし、彼の小奇麗な身なりとふっくらした片足の体、
栄養失調でボロボロの五体満足な子どもという対比は、
東京にいて考えていた「幸せ」と全く別次元の世界があること、
想像の及ばない世界が、
同じ時間と空間の中に存在するのだということを、
あの時、私に示していたのです。



「幸せ」という、すべての人に共通するような、
そんなイメージを持つ言葉ですら、
確かな定義はないということです。
それは20代の私にとって大きなショックで、
「幸せ」という言葉は、安易に、当たり前のように、
誰に対してでも同じ意味として使える言葉ではないことを、
この時学び、いまでもこころのどこかに置いています。



う~ん・・・
私の身内であっても障害と話が一緒に進むと、
何か語弊があるような気もしますが・・・
勿論、ただの私の考えで、
これが唯一正しいのだとは露ほどにも思っておりません。


自分が疑いも無くこうだと思っていることが、
他の人や別の世界では、全く異なるのだという当たり前のことを、
「幸せ」という言葉を通して、実感として学んだという話です。




「幸せ」・・・・難しい言葉ですね。
何かを伝えなくてはならないとき、
私はその方、その方に合うように、
言い換えていることが多いかもしれません。




それにしても・・・
あの時代の私は、毎回インドに行く度に、
何かを学んでいましたね~~!!!
そうかぁ・・・こうやって思い出してみると、
やっぱり、インド? いまの私にこそ?
でも軟弱になったので(はぁ~い、そこ、笑わないっ!)
本当です、軟弱になりましたので、
もう、ハードで醍醐味に溢れたバックパッカーの旅行は、
無理だなあ・・・



諏訪湖の紅葉

紅葉って不思議です。確かに強い赤は花などに見られる、
ごく普通の自然の色なのですが、
この真っ赤が、緑だった大きな世界を覆っていくと、
何だか夢のような風景に変わってしまい、
魅せられてしまうけど、少し怖いような、誰かの意図的な世界のような、
そんな奇妙な感覚に襲われることがあります。





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山脇惠子

Author:山脇惠子
はじめまして。
クリニックやカウンセリングオフィスで心理カウンセラーとして勤務し、少年院などで芸術療法を行っています。遅筆にも関わらず本を出版させていただき、テーマが「色彩と人の心」のため、興味を持っていただけているようです。
HPを作りましたが
http://irokokoro.com/
しばらくは更新が難しいかもしれず、ブログで発信できるものはしていきたいと考えております。
しかし、遅筆です。PCが苦手で、ぼちぼちです。どうぞよろしくお願いいたします。

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